ビンテージ★シュレーガーキューのレストア

今回ご紹介するのは、シュレーガーの修理。内容は修理全般。。と言ってもよいほどいろいろやりました^^
まずはリペア前の写真をご覧ください。

シュレーガー キューリフィニッシュ
使い込んでありますね~。3シャフトお預かりしました。
シュレーガー キューリフィニッシュ
まず、第一の難関です。
コーティングがない状態で使い続けると、このようにキューの木の部分に汚れが入ってしまいます。
汚れがどのくらい入り込んでいるかなどは木によってかわったりしますので、これは正直、最初の地点では直ります、とは断言できませんでした。
こちらの写真ではわかりづらいかと思いますが、ジョイントカラーも真ん中が膨らんだような形に変形、そして変色しています。
シュレーガー キューリフィニッシュ
第二の関門です。ハギの中にインレイが入っています。
インレイの上だけ、ザラザラした白い塗料がぬってある状態です。これはかなり怖いです!!!
これをはがすとインレイはどうなっているのだろう。。

持ち主様にはインレイの入れ直しの可能性もあることをお話しして修理に入りました。
インレイ技術がない5年前でしたら、この修理は確実にお断りしていたと思います。
塗装をとって磨いている間にインレイが割れた→ 壊れた→ 直せません。
・・・なんてことになったら大変ですからね~~^^; リフィニッシュの怖いところです。

シュレーガー キューリフィニッシュ
バットエンドにも同様のインレイがはいっています。
そして、第3関門!金色のペンで書いたようなサインがはいっています。シュレーガーキューは何本かリフィニッシュしたことがありますが、初めてみるタイプでした。

シュレーガー修理 フォアアーム
そして、いざ作業を始めると、ハギのベニヤのそこかしこが欠けていることが判明!そちらの修復もすることになりました。
塗装も厚塗りだったためグリップの溝がありません!

「うーーーーん」と修理をお受けするかどうかさえ悩んでしまうような点が多いキューでしたが、大分と綺麗な状態まで持ってくることができました。
仕上がった時は本当にうれしいです!!

シュレーガー キューリフィニッシュ

当店のリフィニッシュのポイントは洗練された印象になるということです。

このクリアな感じは、透明感はもちろんゆがみのない塗装面によりストレートな光の反射がつくりだすこと、本来表面張力で丸くなる性質のコーティングのエッジ部分をシャープに仕上げること、細かなところの積み重ねからくるものです。
カメラの腕前がないため、写真でうまくお伝えできないのが残念ですが・・(涙)
2014-12-02 15.13.23

シュレーガー キューリフィニッシュ
ハギの先端の部分は特にベニヤの欠けがひどかったですが、そちらも可能な範囲で修復しました。
ジョイントカラーも欠けや変色があり、当初は交換の予定でした。
当店の方向性として基本的にはオリジナル性重視でやっておりますが、持ち主様のオリジナルに対するこだわりも考慮し、なんとか補修しました。

バットエンド修理後:シュレーガー キューリフィニッシュ
そして、こちらも作業を開始してから判明したことですが、ロゴは、ペンではなくインレイだったのです!プレミアムなキューですね~。
そして、塗料が黄色く変色していたため、ゴールドと思っていたものは、シルバーだったのです。
こちらも綺麗に残すことができました。
貝のインレイは壊れることなく綺麗な状態のままでしたので、入れ直しの必要はなくなり、一安心。。
貝の上の白い塗料は誰が塗ったかはお伺いしておりませんが、経年劣化したコーティングがまず、貝の部分から剥がれ、そこに白を塗ったから貝が割れずに済んだのかもしれませんね^^ただ、こちらの塗料が木とインレイの間に入り込んでいる箇所もありましたので、よかったような悪かったような、、、
ですが、仕上がると、見事なマザーオブパールのインレイが復活しました^^

シュレーガー キューリフィニッシュ
タップ取り付け、先角クリーニング、シャフトクリーニングも行いました。
こちらは実はオーダーされていなかったのですが、バットが綺麗な分、シャフトの汚れが気になって、サービスでやらせていただきました。
使用感はかなりなくなりました。

仕上げの糸巻きに関してもバットの仕上がりに合うようにうまく加工し、なるべく溝も最小限の溝をつくりキューの特性を変化させないように気を使いました。

以上長文失礼しました。。
と書きたくなるようなワークス記事でした(笑)ここまで読んで下さった方、ありがとうございます^^