こんにちは。今回の修理内容はリング作成とシャフト制作です。
うーん、このリングは面倒です。
今回はちょっと特殊な方法で製作してみました。
画像をよーくみてください。
バットの隣のシャフトが今回製作したものです。
一番外側にあるのが純正のシャフトなのですが、なんか金属がでかいんですよね・・・。
本来ならばシャフトにあわせてリングをつくりたいところですが、今回はバットとのバランスを
考えて製作してみました。
といっても素材の幅はかぎられていますのでなるべく近くというところで・・・。
間に入っている白い素材もこの製作方法だとまず使う事ができない人工の象牙です。
なるべく象牙に近い部分を使ってみました。
本当なら金額はどうでもいいから完全コピーしてくれって言う依頼が一番なのですが
本当に金額はどうでもよくなってしまうほど高くなってしまいますので、言っておきながらなんですが
あまりおすすめできません・・・。(じゃ言うなよと言わないでください(泣))
まず、素材が高い!!(シルバーも象牙も)
加工費が高い!!
そして加工が難しい!!
うーん微妙です・・・。
素材が高いのはどうにもなりません・・・。
実際のところ純度が高いシルバーと純度が低いシルバーでどのくらい違うかというと
ほとんど仕上がりに違いはありません。もちろんプロが見ればわかってしまうのですが、
それよりも仕上げの方法によってでる違いのほうが大きいです。
例えば… 純度が高いシルバーでもアルミのような仕上げもできますし、純度が低いものでも
純度が高いシルバーのように仕上げる事もできます。
象牙の方もリングに使うのであれば、人工象牙とさほど違いはありません。
もちろん使う部位によっては、詳しい人には一発でわかってしまいますが、わからない場合もあります。
ついでに取り付け部にもこだわってみました。
なにがいいたいかと言えば、なにが言いたいのかわからなくなってきましたが
結局のところこれだけこだわってもキューを持っていない人がみたらなにも違わない。
もう自己満足の世界なんだなと思ったわけです。
でも自己満足はこの世のすべてと言ってもいいくらい大事なものでもある訳です(笑)
ただ、ぼくら職人はほんのちょっとの違いでも気になって、気になって・・・。
本来ならば完璧にしたい。(これも自己満足系ですね。)
でも、お客様のキューなんでずーっと預かっている訳にはいきませんしね。
うーん悩ましい。
ちょっと脱線しますが、うちのもう一人の職人もHP作りをしていますが、なんかよくわからない事にこだわってます。
僕はあまりPCは詳しくないのでわかりませんが、小さな事がどうしても気になって、気になってと言っていました。
お、こいつも職人なんだな、とすごく実感し、うれしくなりました。
そういう小さなこだわり大事よ。
あきらめたと言いつつも、ずーっとやってるみたいな(笑)
結局、気になっていた部分は完璧に仕上げたようです。
きっとインレイマシンのプログラミングもこだわって完璧にしてくれるでしょう。(^^)
話をキューにもどしますが、
ここで出てくるのがやっぱりやりたい事をやるには自分のキューしかないんだなということです。
自社ブランドのHAKUではやりたい事をとことんまで盛り込んで製作してみようと思っています。
納期、価格的には不利になってしまいますが、HAKUブランドでは適当な物は作りたくありませんのでしょうがない!!
これからがんばってみますので応援よろしくおねがいします(^^)
シャフトのみの画像は珍しく塗装途中のものです。
塗装中というのは手をはなしたくないので写真を撮る事はあまりしません。
塗装してる様子もお見せしたいところですが、僕一人なので無理です(笑)
この段階でもかなり塗装していますが、まだまだ仕上がりません。
エッジはきっちりでているのですが、純正シャフトにあわせて多少まるくする加工もしています。
本来なら丸くしたくありませんが・・・。(純正シャフトは丸いから仕方ないんです。)
これから納期をすぎてて希望があれば途中経過をこのページにのせていくと言ったサービスもいいかなと考えています。
やはり、自分のキューの事がみなさん心配ですもんね。
ただ常に写真を撮っていると作業の方が進まなくなりますので、なかなかどれもこれもとはいきませんが、できるだけ頑張りたいと思います^^